マグネットプッシュドア、蝶番、取っ手無しドア。

マグネットプッシュは、ご存じのの様に、押して閉まる、押して閉じるの、マグネットを利用したドアの事です。
取っ手を無くすことができる反面、ドアの開閉で、いつも直接ドアを触るので、ドアが手あかなどで汚れやすくなる欠点があります。
もう一つの欠点としましては、蝶番が、スプリング蝶番でなくなる事です。
マグネットで、最後、完全に締める事になるので、自然に閉まる、スプリング蝶番は使えなくなり、スプリングなしの蝶番となります。
注意点としては、ドアと、本体の間に、マグネットの「押しシロ」として、3mm空間が空く事です。
又、マグネットの部品が突起となり、邪魔になります。
ドア無しの、スッキリしたデザインになる反面、上記の欠点を認識したうえで、採用する事が大事です。

取っ手無しのドア(又は、引出し)を作ろうとする場合、手掛けの部分を少し出したり、三角に削る仕様にする事も可能です。
指を掛ける部分に、20mm程度のすき間を作り、そこに手を掛けるようにし、ツマミ無しになりますが、その部分を隠すための板(参照図の「当たり」と海馬部分)が必要になりますので、その分、内部の高さの収納部分が小さくなってしまいます。
高さが、あまりないオーダー家具では、ハンドルや、ツマミの方がいいかと思います。
別の方法としては、レール上の、手掛けもありますが、これは、引出しの前板が一定の厚みが必要で、板は、別素材となります。

一般的には、シンプルな、金属製のツマミや、ハンドルが、丈夫でコストも安く、お勧めです。

【蝶番の知識】

蝶番には、たいへん多くの種類があります。
代表的なのが、下の写真の、左の、スライド蝶番、右の、フラット蝶番です。

昔は、写真右のフラット蝶番しかなく、近年、スライド蝶番が、多く使われるようになりました。

●平蝶番と、スライド蝶番。

●平蝶番

昔は、右の平蝶番しかなく、近年、スライド蝶番が、多く使われるようになりました。
元々、古くから使われていた、ドアと、箱をつなぐ、「蝶番」という言葉は、語源は「蝶の番(つがい)」といわれていました。
蝶が、羽根を開く様に動く事から、その名前が付いたのですね。
だから、蝶番の事を、「蝶つがい」などと、いまだに言ったりもします。
この「平蝶番」は、別名、フラット蝶番、バタフライ蝶番などとも言われ、現在でも多く使われています。
スライド蝶番に比べ、ごくごく小さな蝶番や、厚みや、大きさが大きなものでも作れ、様々なドアに使われています。
現在、Lide「リーデ」で作る、オーダー家具は、この、平蝶番は、ほとんど使っていません。
利用は、家具作りは、スライド蝶番蝶番の方が、利点が多いからです。

●スライド蝶番の優れた特徴

①スプリングの力で、自動的に閉まる。
スライドは、現在、様々な種類、形状が作られていて、用途により、使い分けられます。
Lide「リーデ」の、使う、スライド蝶番は、主に、中に、スプリングの付いた、蝶番を使っています。
スプリングが付いていると、扉が完全に閉まりきる、少し前から、スプリングの力で、自動的に閉まって行きます。

②ドアが、壁に当たらないように開け閉めが出来る。
スライド蝶番は、蝶番の回転軸が移動する(スライドする。)所から、その名がついています。
つまり、今までの「平蝶番」では、取り付け方にもよりますが、ドアを開くと、ドアが、本体より外側に出てしまい、壁際のドアなどでは、ドアが開かなくなる場合があります。
そこで、「スライド蝶番」にすると、家具本体が、壁にぴったり付いていたとしても、ドアを開くとき、ドアは、少し内側に入る様にして、家具を、壁に、ぴったり付けたまま、うまく、壁に当たらないように、開いていきますので、ドアが開かなくなることはありありません。

③開く角度を決める事が出来る。
スライド丁番は、扉が所定の角度でストップするように設計されています。
開き角度の種類は、90°開きタイプから120°開きタイプまであります。他にも150°などの広角度タイプもあります。

④ドアを取り付けた後、ドア位置を調節する事が出来る。
通常、平蝶番では、一度取り付けると、ドアの位置調節は出来ませんが、スライド蝶番の付いたドアですと、左右の傾き、前後の位置、など、調節ネジだけで微調整が可能で、ドアを本体と平行に、真っすぐ取り付ける事が出来ます。

このほかにも、蝶番の種類はたくさんありますが、今回は、オーダー家具に向いている、蝶番の説明としました。
Lide「リーデ」では、基本的に、このタイプの、スライド蝶番を使用して、オーダー家具を作っています。
(場合により、他のタイプの、最適な部品を使います。)

ガラスドアについて。

オーダー家具で、ガラスドアを取り付ける事も可能です。
方法としては、いくつかありますが、
①ガラス板に、丁番や、ツマミに穴を直接開け、ガラスドアを取り付ける方法。
②ガラスドアを、家具の内側にセットして、ガラスに穴を開けずに、開閉する方法。
こちらは、安くできますが、家具とガラスの間に、すき間が出来ます。
熱がこもる、オーディオラックなどに向いています。

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